プレスリリース要約
KADOKAWAが発行する人気コミックス『作りたい女と食べたい女』が累計100万部を突破しました。本作は「女性の生きづらさに向き合うごはんマンガ」として、ドラマ化や海外翻訳など多角的なメディア展開を遂げています。社会的テーマと商業的成功を両立させる、現代のコンテンツビジネスにおける好例として注目されます。
株式会社KADOKAWAは、ゆざきさかおみ氏によるコミックス『作りたい女と食べたい女』がシリーズ累計100万部を突破したことを発表しました。本作は、料理をたくさん作りたい女性と、たくさん食べたい女性の交流を描き、シスターフッドやガールズラブ、そして現代社会における女性の生きづらさに焦点を当てた作品です。2021年の連載開始以来、「このマンガがすごい!2022」オンナ編で第2位にランクインしたほか、NHK総合でのTVドラマ化(シーズン2まで放送)など、幅広いメディア展開を通じて多くの支持を集めています。
今回の100万部突破を記念し、ドラマ版のキャストである比嘉愛未氏や西野恵未氏をはじめとする著名人8名からの応援イラストやコメントが公開されました。また、作品の連載プラットフォームである「カドコミ」の公式アプリは、2024年5月のサービス開始から成長を続け、2026年4月末時点で累計ダウンロード数250万件を突破しています。自社プラットフォームの成長と、そこから生まれる強力なIP(知的財産)の育成が、同社のデジタル戦略において重要な役割を果たしていることが伺えます。


Journalポイント
実はこれ、単なる人気漫画のヒットというだけでなく、社会的共感がどれほど強力なビジネスドライバーになるかを示す象徴的な事例なんです。
え、そうなんですか?漫画のヒットって、絵の魅力やストーリーの面白さだけが理由ではないということですか?
もちろんそれも重要ですが、本作は「女性の生きづらさ」や「シスターフッド」という、現代人が抱えるリアルな課題感に深く寄り添っています。読者が「自分の物語だ」と感じられる共感性の高さが、SNSでの口コミや熱い支持に繋がっているんです。
でも、それって社会派のテーマすぎて、商業的にはターゲットが狭くなってしまう心配はなかったんですか?
そこが面白いところで、実際にはシリーズ累計100万部を突破し、NHKでのドラマ化や世界各国での翻訳出版など、非常に広い層に届いています。社会的なテーマを「食」という誰もが親しみやすい窓口を通して丁寧に描いたことで、間口を広げることに成功した好例ですね。
なるほど!「食」という普遍的なテーマと組み合わせたのがポイントですね。じゃあ、この作品を支えるプラットフォーム側にはどんな動きがあるんですか?
KADOKAWAの「カドコミアプリ」は、2024年の開始から2年足らずで累計250万ダウンロードを突破しました。自社アプリという直販チャネルを強化し、そこでIPを育成して、ドラマ化や単行本化などのマルチメディア展開へ繋げるエコシステムが確立されつつあります。
IPというのはどういう意味ですか?他のエンタメ企業も同じようなアプリ戦略を進めているのでしょうか?
IPというのは知的財産のことで、エンタメ業界ではキャラクターや作品そのものの権利を指します。実は業界全体が、プラットフォームのデジタル化と自社IPのグローバル展開へシフトしており、ファンと直接繋がるアプリは、その起点として非常に重視されています。
なるほど、作品の社会的価値を高めつつ、アプリを起点に世界へ届ける仕組みが重要なんですね。勉強になりました!

