プレスリリース要約
コマツとEARTHBRAINは、ICT施工機能を遠隔でも活用できる20トンクラスの油圧ショベル「PC200i-12 遠隔システム仕様」と、対応する遠隔操作システムを発売しました。人手不足が深刻化する建設業界において、遠隔地からの安全かつ高精度な施工を可能にする本技術は、業界のDXを大きく加速させると期待されています。
コマツと株式会社EARTHBRAINは、共同開発した20トンクラス油圧ショベル「PC200i-12 遠隔システム仕様」と、専用の遠隔操作システム「Smart Construction Teleoperation」の販売を2026年6月17日より開始します。本機種は、2024年12月に発売されたコマツ初のSDV油圧ショベルをベースに開発されており、従来の遠隔仕様車では難しかった高度なICT施工機能を遠隔地からでも利用可能にした点が最大の特徴です。これにより、現場の安全性向上と作業効率の劇的な改善を同時に目指します。
本システムでは、3Dマシンコントロールや自動旋回機能などのICT施工機能に加え、周囲の安全を確保する衝突検知ブレーキなどの安全支援機能も遠隔で制御できます。専用コックピットからは、最大6,500km離れた現場の建設機械を実機に近い感覚で操作可能です。さらに、1台の操作席から複数台の建機を切り替えて操作できるため、オペレーターの移動時間をゼロにし、施工全体の効率化をサポートします。顧客ごとの施工環境に合わせた最適な仕様提案も行われます。


Journalポイント
実はこれ、最大で6,500kmも離れた海外のような遠隔地からでも、日本国内の現場を実機と変わらない感覚で操作できちゃう仕組みなんです。
え、6,500kmですか?そんなに離れていたら、操作のズレやタイムラグでまともに動かせないんじゃないですか?
実は今、建設業界ではオペレーター不足が深刻で、移動時間をなくして複数現場を掛け持ちできる仕組みが求められていました。そこで超低遅延の通信技術と、高精細な映像伝送を組み合わせることで、操作のズレを極限までなくしたんです。
なるほど。でも、遠隔操作だと「手元の感覚」が伝わらなくて、地面を掘りすぎてしまったりする危険はありませんか?
そこで活躍するのがICT施工機能です。設計図の3Dデータと連動して、掘りすぎを自動で防ぐ「3Dマシンコントロール」などのアシスト機能が遠隔でもそのまま作動します。これにより、誰でも搭乗時と変わらない高品質な施工が可能です。
それはすごいですね!ということは、この建機はスマホみたいに、後からソフトウェアをアップデートして新しい機能を追加することもできるんですか?
アップデートというのはソフトの更新で機能を高めることで、まさにこの機体はSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)という仕組みを採用しています。スマホのように、購入後も最新の安全機能や新技術をどんどん追加していけるんですよ。
建機もスマホのように進化する時代なんですね。業界全体でこうしたDXへの取り組みは進んでいるのでしょうか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術でビジネスや社会を変革することです。まさに今、業界全体が建設DXへシフトしており、危険な災害現場の安全確保や労働力不足の解決に向けて開発が競われています。
安全性も生産性も両立できる素晴らしい取り組みですね。建設業のイメージがガラリと変わりそうで、とても勉強になりました!


