プレスリリース要約
三菱商事のクラウド型ミルシート管理システム「Mill-Box」が、錢高組の建設現場に導入されました。月に数日を要していた鋼材の品質証明書の照合作業を50%以上削減。現場発の課題意識と、人件費換算によるシビアな費用対効果の検証を経て実現した、実効性の高い現場DXの好例として注目されます。
三菱商事マテリアルソリューショングループが提供する「Mill-Box」が、錢高組の施工する株式会社明治の神奈川新工場建設工事に導入されました。大規模な建設現場では、使用する大量の鋼材の品質を証明する「ミルシート」が日々発生します。これまでは、紙の書類と加工会社から届く鉄筋タグを目視で一枚ずつ照合しており、月に2〜3日を費やす大きな負担となっていました。今回の導入により、未回収書類の即時把握や検査書類の自動作成が可能となり、現場の作業負担が50%以上削減され、月に数日かかっていた作業がわずか数時間に短縮されました。
導入の背景には、錢高組の建築副本部長による「まずは現場で試してみよう」という現場主導の働きかけがありました。これは、同社が掲げる「2028年3月までに業務時間30%削減、生産性30%向上」という全社方針とも合致。最終的な決め手となったのは、工期全体の導入費用を人件費に換算し、「月に数日の作業削減で十分に投資回収できる」と判断した現場責任者によるシビアな費用対効果の検証でした。実際の請求額も想定内に収まり、他現場への展開にも手応えを得ています。


Journalポイント
実はこれ、単なるITツール導入の話ではなく、現場のリーダーが 人件費換算でシビアに費用対効果を計算 して導入を決めた、極めて現実的なDXの成功事例なんです。
えっ、よくある「とりあえずDXしよう」というトップダウンの指示ではなく、現場のコスト感覚で決まったんですか?
そうなんです。建設現場では、鋼材の品質を証明する「ミルシート」という紙の書類が大量に発生します。これを目視で照合する作業に、これまでは 月に2〜3日 も費やしていたという課題がありました。
月に数日も紙のチェックをするのは大変ですね。でも、それって今まで自動化するようなSaaSはなかったんですか?
SaaSというのは、インターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用するサービスのことです。実は、現場の運用に耐えうるシンプルなシステムが少なく、今回の Mill-Box はスキャンするだけで自動管理できる点が画期的でした。
なるほど!紙のスキャンだけで済むなら簡単ですね。実際にこのシステムを導入したことで、現場の作業時間はどれくらい削減されたのでしょうか?
なんと 作業時間が50%以上削減 されました。月に数日かかっていた作業が数時間で終わるようになり、未回収の書類も画面上で一目でわかるため、抜け漏れの心配もなくなったそうです。
それはすごい効果ですね!これなら他の建設会社や、別の部材の管理でも同じような仕組みが広がっていきそうですね。
おっしゃる通りです。錢高組でも、今後は鉄骨や生コンの伝票など、あらゆる部材を電子管理する構想を描いています。業界全体でも 2024年問題 を背景に、こうした「現場の泥臭い作業」の効率化が急加速しています。
費用対効果を人件費で計算して納得の上で進めるDXこそが、本当に現場に定着するんですね。とても勉強になりました!

三菱商事株式会社

- 代表
- 中西 勝也
- 所在地
- 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
- URL
- millbox.mc-imdx.com
