プレスリリース要約
INTLOOPが開催したAIピッチコンテストにて、土木実務支援AI「CiviLink」を提供する株式会社Malmeがグランプリとオーディエンス賞の2冠を達成しました。深刻な人手不足や技術継承に悩むレガシー産業において、いかにしてAIの社会実装を進めるか、その具体的なヒントが詰まったイベントとして注目を集めています。
コンサルティングや人材支援を手がけるINTLOOP株式会社は、2026年6月10日にカンファレンス「INTLOOP Ventures MIX 2026」を開催。その中で、事前選考を通過したAIスタートアップ9社が登壇するピッチコンテスト「INTLOOP AI Frontier Pitch」を実施しました。テーマに「共創が拓くAIの社会実装」を掲げ、技術の革新性や社会へのインパクト、実行力を基準に審査が行われました。その結果、株式会社Malmeがグランプリとオーディエンス賞をダブル受賞し、シリコンバレー視察への招待やメディア掲載などの特典を獲得しました。
グランプリを受賞したMalmeが提供する「CiviLink(シビリンク)」は、土木実務を支援するAI図面管理プラットフォームです。AIが図面チェックを代行し、熟練技術者の現場知見を継承する仕組みを構築しています。すでに170社の導入実績を持ち、推計1.4兆円規模とされるインフラメンテナンスのAI改善市場での事業拡大を目指しています。また、イベントスポンサーの東海東京証券賞には、2028年度に関東〜関西間での商用展開を目指し、国産唯一の大型トラック自動運転システムを開発する株式会社ロボトラックが選出されました。


Journalポイント
実はこれ、最先端の技術を競うというより、いかに泥臭い現場の課題を解決できるかが評価のポイントだったんです。
え、そうなんですか?AIって言うと、何かすごく難しくて未来的なシステムを想像してしまいますけど、違うんですか?
現在、土木や物流の現場では、深刻な人手不足と高齢化による技術継承の断絶が大きな課題になっています。いくら高度な技術でも、現場の人が使いこなせなければ意味がない。だからこそ、現場に寄り添う実用的なサービスが求められているんです。
でも、それってもともとDXが進んでいなかった業界ですよね?そんなところに急に新しい技術を入れて、現場は混乱しないんでしょうか?
DXというのはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術でビジネスや社会を変革することです。たとえば、グランプリのMalmeはAIによる図面チェック代行など、職人の負担を直接減らす機能を提供しています。すでに170社に導入され、現場の文化に溶け込んでいます。
なるほど!それなら職人さんも助かりますね。もう一つの受賞企業であるロボトラックという会社は、どのようなアプローチをしているんですか?
ロボトラックは、ドライバー不足が深刻な物流業界向けに自動運転トラックを開発しています。政府のロードマップに沿って、2028年度には関東〜関西間での商用展開を計画しており、実用化に向けた具体的なスケジュールを描いている点が評価されました。
他のスタートアップも、同じように特定の業界に特化したサービスを展開しているんでしょうか?
その通りです。実は今、特定の業界や業務に特化したバーティカルAIと呼ばれる領域が世界的に注目されています。汎用的なモデルを使うのではなく、現場のドメイン知識と掛け合わせることで、他社が真似できない独自の強みを作ることができるんです。
技術そのものよりも、現場の課題をどう解決するかがビジネスの成否を分けるんですね。とても勉強になりました!


